覆水盆に返らず

気づいたらもう手遅れでした。

本を読もう。の会

 

 

ここ最近知識と価値観と文章力のためにたくさん本を読んでいるので

今回は本の紹介ブログにしようと思います。

 

気になるものがあればぜひ読んでみてほしいな〜とおもいます。

 

 

 

 

・ドーナツを穴だけ残して食べる方法

ドーナツの穴を残して食べてみたい、って思ったことあります?わたしはあります。

 

すっっっごい分厚い本だけど1日で200ページ進むぐらいめちゃくちゃ面白かった。大学の研究分野全てから多角的に大真面目に「ドーナツの穴だけ残して食べる方法」を研究してるのがまじでおもろい。まじめにふまじめってきっとこういうことを言う。

「ドーナツの穴」という前提から疑う学問もあるし、4次元空間を活用して残して食べられるって主張してる学問もある。こういう考え方もあるんだ~って価値観を広げるきっかけになるし、この学問は考えが合うな、っていうのもわかります。ちなみにわたしは文系学問の考え方が根本的に好きでした。数学系学問ページの時目が泳いじゃった。

いろんな方向から物事を捉えることが好きな人には刺さりまくる本だからぜひ暇な時間に読んでみてほしい〜!

 

 

 

 

 

・死刑にいたる病

人は見かけによらぬもの。わかってても難しいよね、人間だもの。

 

目のハイライトが無い阿部サダヲさんが話題になってたやつ。映画の執拗なまでの痛い描写とグロい描写に目が向きがちだけど、小説は幾分か抑えられてて私でも読めました。あと、小説は映画と違って端折るところが無いから、映画で「ん?」ってなった方は小説を読むのをお勧めします。「痛い・グロい描写が怖くて苦手、だけど気になる!」って人も読みやすいです。

それに映画より深堀ってしっかり榛村大和と周辺人物の関わりが見えてくるから、人間ってほんとに見たものしか信じられないし、信じようと思えばいくらでも信じることができるんだなとか思ったし、果たして自分の周りに善良な榛村がいて、良くしてもらったら、どう思うのかな〜とか考えましたね。優しいパン屋のお兄さんに褒められたり肯定されたりしたら。

ずっと陰鬱としているのは映画も小説も変わらないけど、雅也が弁護人真似で調査ごっこをがんばっててかわいいし、だんだん籠略されていく描写が良い。

読んでていい気分にならないし読み終わってもいい気分にならないけど好きでした。

 

映画のサントラをLINE MUSICでダウンロードしてずっと聞いてるんですけど、「愉楽」が全然「愉楽」感なくて背筋凍るからおすすめ。ちなみに「見えない目撃者」のサントラを手掛けてる方と一緒でした。まじか。

 

 

 

 

 

 

悪の教典

人は見かけによらぬもの。パート2。自分には理解できない人間であっても、当人には当人なりの価値観と美学があるものです。

 

実写版があまりにも怖そうで見れてなかったけど、「死刑にいたる病」みたいに小説だったらいけるかも?!と思って試しに読んだら見方が180°変わってめちゃくちゃ楽しめちゃった作品。特に上巻の読了後は最高の気持ちになった。これはエンターテインメントです。

実写はあくまでも生徒やハスミンの周囲の人物目線で描かれてるから、ハスミンが「怖い・わけわからない・理解できない・究極のサイコパスな悪魔」として見られる。けど、小説は時折ハスミンの視点・ハスミンの思考が詳細に描かれている。ここが原作のミソだと思ってて。

ハスミンの視点・思考というフィルターを通してみたとき、今までかわいいなぁと思ってた生徒や、保身に走って頑張ってんだなぁって教師、自分の本性に気づいて警察に突き出そうとしている優しい両親も、全員自分の希望や未来・野望・夢を脅かす邪魔者でしかなくなるの。鬱陶しいのよ。みんな。理想の世界にとっては何もかもが邪魔すぎる。

その邪魔者たちを華麗に消していくのは、スカッとジャパンもびっくりの爽快さがあるよ。映画も見ちゃったんだけど、ひとしきりまとめて女の子たちを惨殺したあと、踊るように階段を下りていくシーンが好きすぎた。すんごく楽しそうだったな。

毎日普段生きているだけでも鬱屈とした気持ちにさいなまれるから、きっと誰しも心の中に「全部消し去りたい・この人消えちゃえばいいのに」って気持ちを抱えるものだと思う。それを、サイコパスハスミンがいとも簡単にやり遂げる。もはや尊敬の域だし羨望さえうまれる。この思考やばいかなぁ思ってたんだけど、下巻の三池監督の寄稿読んだらおんなじこと書いてあってひっくり返った。同志はいました。

これくらい人に関心を持てないのもいいなぁとか思っちゃった。

 

わたし、「さがす」を見た時も思ったけど、「理解できない人からの視点」に弱い。

どうしても共通点を探してしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・メモの魔力

情報量過多の時代に生きていて、過ぎ去っていく情報のほうが圧倒的に多い、って気づいたらなんかもったいなくない?

 

突然の自己啓発本コーナー。超有名なSHOWROOMの社長さんが書いた本。

昔は紙とペンを常備してなんかあったらすぐ書く、ってやってたことがあって。今はなかなかやらなくなっちゃったんだけど、それってものすごい大事なことだったんだなって、十数年越しに肯定してもらったきもち。ポメラっていうメモ専用の機械も持ってたことありますし!

あと、1行目に書いたことに気づいただけでもこの本を買った甲斐はありました。今とある講座を受けてるんだけど一生懸命メモとってるの楽しいね。映画でもメモとりながら見たいなぁって思ってるけどできるのかな。

わたしの性格というか性質上、次の本で紹介するChatterが多すぎて頭の中が永遠にしゃべり続けてるんだよね。なのに話したことは一切思い出せないってことがよくあるんですけど、そういうことも踏まえて書いていきたいとは思いました。あとすぐ忘れるから忘れないためにもメモ書きは大事。

 

 

 

 

 

 

 

・Chatter(チャッター): 「頭の中のひとりごと」をコントロールし、最良の行動を導くための26の方法

ネガティブ思考の沼にハマりがちな人全員読め。

 

自分の中にいる天使と悪魔が会話する描写のある漫画やアニメやドラマってきっと誰しも見たことがあると思うんだけど、悪魔の方が強くなった時、上手く付き合い良い方向に向けさせるための方法が書かれた生き方指南書。

わたしと同じ性質を持っていて、常に頭の中が騒がしくて、ノイズキャンセリングイヤホンで音楽を聞き続けないと潰されそうなタイプの人はぜひ買った方がいい。

どういうパターンでどういうChatterがうまれ、どういう影響を及ぼすのか。どうしたらうまく付き合ってより良い方向に向けることが出来るのか。

すごい長くてすごい分厚くて結構難しめの本だけどまじでここ最近で一番買ってよかったと思ってます。

 

 

 

 

 

 

以上最近読んだ人たちでした。

みなさんの最近読んだ本も教えてくださいませ!

 

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